頭痛の処方薬が切れたので病院へ行った。家から歩いて30分くらいの場所にある、小さな脳神経外科である。午前は間に合わなかったので初めて午後に受付したところ、老人で混雑していた過去の記憶と異なり、落ち着いた雰囲気だった。気難しそうな外見をしている院長は、意外と気さくに無駄話をしてくれる。
春から夏にかけて光が強くなるからねえ。たしかに、自然光に目が眩み、そのまま症状が表れることもあったような気がする。ただ、天気の急変にやられている感覚のほうが強い。今はいい薬があるけれど、昔は富山のケロリンとか、ノーシンとか。紙ふうせんが貰えるから嬉しかったんだよ。
薬の量が10回分から20回分に増えた。前回の受診のとき、これが上限だと言われた覚えがあり、なぜ急に倍量の処方が可能になったのかは定かでない。今日が半年ぶりだったから、次回は概算すれば一年後になる。心配事が減るのはありがたいが、そのあいだ院長の昔話が聞けないのは少し惜しい気もする。あるいはその頃、私はこの場所に住んでいるだろうか。
20250510 日記