PS2(SCPH-70000)が故障した。半分くらいの確率でディスクを読み込まず、「ブラウザ」「システム設定」の項目がある例のメニュー画面に移ってしまう。そのとき、必ず内部からカリカリと異音がする。映像や音声は問題なく出力されているから、基盤の故障ではないと思った。
子供のころ、実家にあったPS2(こちらは厚い筐体だった)も同じように壊れた。保証は切れていたから、当時まだ不慣れだったインターネットで調べながら修理を試みたのだが、誤ってファンのケーブルを切ってしまった。どうにか遊べる状態に戻せたものの、以降はケースを取っ払い、剥き出しの基盤に扇風機の風を送りながらゲームをすることとなった。今回は、完全な状態を保ったまま直すことが目標である。
とりあえず外装を外し、基盤やレンズを清掃したが状況は変わらない。ディスクカバーの突起が摩耗し、閉じたことを検知するスイッチが押せなくなっているケースがあるらしく、パテを盛ってみたものの読み込む確率は低いままだった。このような場合、ピックアップに問題があることが多いという。
PS2のピックアップは、CD用とDVD用、2種類の波長が異なるレーザーを照射する。つまり、CD-ROMは読み込むがDVD-ROMは読み込まない、などの症状が現れれば、故障の原因を絞れるのである。これまでPS2用のソフトで確認していたので、試しにPS1のソフトやCDを入れて起動してみると、おおむね問題なく読み込んでくれた。つまり、DVD用のレーザーの出力に問題があると考えられる。
ピックアップのユニットの裏面に、それぞれのレーザーの出力を調節するための2つのネジがある。これを時計回りに回せば出力が強まり、逆に回せば弱まるのだが、強めすぎると過電流でピックアップが破損するという。そして、出力が強すぎてディスクを読み込まないことは稀らしいので、私にできることはDVD用の調節ネジを少しずつ右回転させることだけである。細心の注意を払い、少し回して起動、少し回して起動を繰り返していたのだが、ある時点からレーザーの出力が明らかに弱まり、それから回復しなくなった。仕方がないので、交換用のピックアップとケーブルを注文した。

数日後、ピックアップを新しいものに付け替えると、百発百中の確率でディスクを読み込むようになった。新たな中古品に買い替えたほうが手軽であることは確かだが、それもいつ壊れるかわからない以上、好きな機器の直し方は多少でも心得ていたほうが安心できる。なにより愛着も湧く。交換部品の費用は少しかかったものの、不足のない状態で直すことができて満足している。今回は扇風機の風を送る必要もないわけだが、それはそれとして今年は梅雨も明けていないのに暑さが厳しく、先月からクーラーをフル稼働させている。次回の電気代の請求を見るのが恐ろしいので、扇風機の購入は検討している。
20250703 ノート